農薬や化学肥料の使用を控えたオーガニック野菜。オーガニックのものは身体にいいイメージがあるので、オーガニックの野菜を買う人は健康志向が高いと思われる。
でも、私は健康のためにオーガニック野菜を買っているのではない。野菜を食べることは身体にいいと思うが、オーガニックの野菜じゃなくても必要な栄養は取れる。
私は有機栽培を応援するためにオーガニックの野菜を買うようにしている。環境や人のために農業は自然を守る大切な役割をしているから。
この記事では、オーガニック農業を応援する理由を説明します。
オーガニック農業を応援する理由
農薬は身体に悪いっていうイメージがありますが、人体に危険な農薬があるのは確かです。しかし私たちが食べる野菜はきちんと洗って、皮を剥いて食べればそこまで気にする必要はない。
しかし農薬を毎日使っている農家さんや農薬が振り撒かれた場所の近くに住んでいる人には危険です。長い期間、農薬に接触するとガン、パーキンソン病、知的障害、呼吸器障害などの病気が懸念されています。特に小さい子供や妊婦さんの中にいる胎児に影響が出やすい。
働く人や住む人の健康を考えると、農薬を使わない栽培が増えてほしい。そういう思いから、オーガニック野菜を買うことで有機栽培の応援をしています。
農薬によって蜂の数が減る
人体に危険な農薬はたくさんありましたが、最近では人体への危険性の少ない農薬も出てきています。しかし農薬は人だけではなく、蜂や昆虫への悪影響があります。
農薬を使った場所の蜂が集団で死んでしまう現象が起きています。その原因の一つがネオニコチノイド系の農薬です。EUでは2018年にネオニコチノイド系農薬の使用は禁止されました。
蜂は植物に受粉をするという重要な役割を果たしています。蜂がいなくなると、植物に種ができなくなります。植物の生存がかかっているのです。
野菜を食べ荒らす害虫だけではなく、自然のサイクルに必要な蜂や昆虫にまで農薬は被害を与えます。
今後の地球環境のためにも、農薬を使用しない農業は大切です。オーガニック野菜を買うことは、蜂や昆虫を守ることにもつながります。
化学肥料の使用で土が汚染される
最近の農業では化学肥料を使って、土に栄養を与えて野菜を育てています。野菜は大きく育つのですが、化学肥料を使用した土は固くなり、土を健康にする微生物の数が減ります。
そして短い周期で畑を耕しすぎると、化学肥料を使わないと植物が育たない土になります。土に水分が吸収されなくなり、砂のような乾燥した土になってしまいます。
有機栽培では自然の肥料で育てるため、微生物をたくさん含む土を作ります。土も二酸化炭素を吸い込む大切な要素です。
土を守ることで、いろいろな植物の育ちやすい環境を作れます。
有機栽培でも畑を耕しすぎる問題は一部でありますが、自然の肥料を使うことで土の状態がよくなります。これもオーガニック野菜を買う一つの理由です。
さいごに
オーガニック野菜はまだ値段が高いですが、もっと有機栽培を始める農家さんんが増えると値段も安くなります。
有機栽培をする農家さんが増えることを願っています。