快眠に必要不可欠なマットレス・布団・ベッドフレーム。ゆっくり寝れる寝具を選ぶことも大切ですが、環境への負担も気になりますよね。「マットレスや布団はリサイクルできるの?」と気になる人もいると思います。
この記事では、サステナブル(サスティナブル)なマットレス・布団・ベットフレームを紹介します。長持ちさせる方法や処分の仕方も調べましたので、参考にどうぞ。
サステナブルなマットレス・布団の選び方
寝具を揃えるとき、まずマットレスにするか敷布団にするか考えますよね。結論からいうと、耐久性を重視するならマットレスで、リサイクルのしやすさを重視するなら天然素材の布団がおすすめです。
素材で選ぶ
マットレスには、コイルスプリング、高反発・低反発ウレタンなどの合成素材が使われています。使用後にリサイクルしにくいのが難点です。一方、敷布団には木綿や羊毛などの天然素材が使われており、リサイクルできるサービスもあります。使用後に再生可能なものを選びたいなら、天然素材を選びましょう。
耐久性で選ぶ
敷布団は天然素材が使われているアイテムもあり、リサイクルできるのが嬉しいですが、耐久性を考慮すると、マットレスのほうが長く使えます。マットレスも5年以上使えば、新しいものを買う頻度が減るので、サステナブルですね。しかし、敷き布団はへたれてきたら、打ち直しをして中綿を付け足せます。打ち直しを提供しているお店で購入すると長く使えます。
マットレスと布団の寿命
- ポケットコイルマットレス:8〜10年
- ボンネルコイル:6〜8年
- 高反発ウレタン:6〜8年
- 低反発ウレタン:3〜5年
- ラテックス:6〜8年
- 布団:3年
寝心地の良さで選ぶ
腰痛や体のコリを感じる人には、マットレスがおすすめです。弾力性があり、体重を分散してくれるので、体が疲れにくいです。高さがあるので、立ち上がりやすいのも特徴です。足腰が悪い人も快適に寝起きできますね。床より高い位置で寝られるため、寝ている間にほこりを吸い込む心配もありません。アレルギーの人にもおすすめです。
しかしスペースを取るので、小さいアパートには向きません。スペースが少ない場合は、三つ折りタイプを選ぶと使用しないときはコンパクトに収納できます。
寝ている間によく汗をかくひとには、敷布団がおすすめです。吸湿性が高く、汗を吸い取ってくれます。床に敷くので、寝相が悪くても落ちる心配がありません。子供でも安心ですね。使用していないときは、畳んで押し入れに収納できるので、部屋がすっきり見えます。
吸湿性が高いのは嬉しいですが、カビやすいのでこまめにお手入れをする必要があります。天日干しをしたり、布団乾燥機を使って、カビを防ぎましょう。床に近い位置で寝るので、アレルギーの人には向きません。床の掃除を徹底して、寝るようにしましょう。
サステナブルなベッドフレームの選び方
敷布団を使う場合は、ベッドフレームは必要ありませんが、マットレスを使う場合はベッドフレームを使ったほうがいいでしょう。サステナブルなベッドフレームの選び方を紹介します。
素材から選ぶ
自然のぬくもりを感じたいなら、木製がおすすめです。木の香りや質感を感じられるので、リラックスしながら寝られます。森林の環境や生物の多様性を守りながら持続可能な森林活用をしている認証・FSC認証がある製品を選ぶと、サステナブルですね。重さがあり、天然木は値段が高いのが難点です。
軽量なベッドフレームを探しているなら、金属製がおすすめです。組み立ても楽で、移動もしやすいです。模様替えをするときに便利ですね。通気性がよく、カビが生えにくいのも嬉しいポイントです。
耐久性で選ぶ
ベッドフレームの寿命は10〜15年と長いですが、長く使えるベッドを選ぶポイントを紹介します。高さが低いロータイプで、床板がすのこタイプがおすすめです。
- 桐・ヒノキは耐久性が高い
- 高さがあると強度が弱くなるので、低いタイプのほうが寿命が長い
- 床板が壊れやすいので、梁が多いタイプがいい
- すのこタイプは通気性がいいので、マットレスが長持ちする
サステナブルなマットレス・布団・ベッドフレーム14選!
マットレス
環境保護に力を入れているコアラのマットレス
サステナブルなオーストラリア寝具メーカー・コアラのマットレスです。年間売り上げの最低1%を自然環境保護に寄付をしている「1% for the Planet」に加盟しており、社会的・環境的問題を解決する企業に与えられる「B Corp認証」を取得しています。抗菌加工をしたウレタンフォームを使用しており、衛生的ですね。高い機能性と耐久性があるマットレスなので、長く使えます。10年保証付きなのも嬉しいですね。
天然素材を使用しているマットレス
羽毛製品のパイオニアとして有名なイワタのマットレスです。ウール・カシミア・キャメル・ヤク・ホースなどの高級天然毛を使用しており、マットレスには珍しく天然素材の割合が多いタイプです。体圧を分散して、体をしっかりサポートします。天然素材は湿度を調整する機能に優れており、保温性も高いです。快適に寝れそうですね。人体への有害物質を含まないことを保証するエコテックス認証を受けています。
天然ラテックスのマットレス
天然ラテックス100%のフォームを使用したマットレスです。処分をする際に焼却しても有害物質が発生せず、土の中に埋めると2年くらいで土に還ります。殺菌力が高く、お手入れが楽なのも嬉しいですね。天然ラテックスはヘタりにくく、10年保証されています。長く使えるタイプです。
10年保証がある三つ折りマットレス
イタリアのメーカー・マニフレックスのマットレスです。高反発ウレタンを使用しており、ヘタりに強く耐久性が高いです。10年保証があるので、安心して長く使えますね。ヘタりを感じた場合に中のウレタンを入れ替えることが可能です。三つ折りでコンパクトに収納できるのも嬉しいですね。
カバーが丸洗いできる耐久性の高いマットレス
有名な寝具メーカー・テンピュールのマットレスです。シングルサイズには軽量のマットレスを使用しており、圧縮包装されて届けられます。一人でも簡単に設置できるのが嬉しいですね。10年保証があり、長く使えます。有名なメーカーの商品なので、安心できますね。
敷きふとん
打ち直しもできるオーガニックコットンの敷きふとん
熟練の布団職人が作ったオーガニックコットン100%の敷布団です。中綿も生地もオーガニックコットンを使用しています。布団がへたれてきたら、別料金で打ち直しが可能です。長く快適に使えますね。掛け布団とのセットもあります。いいオーガニック素材を使っているから、大事に使って長く愛用したくなりますね。
オーガニックコットン100%の敷きふとん
インドの社会プログラム「bioRe ビオリプロジェクト」によって、農薬や化学肥料を使用せず栽培されたコットンを使用している敷布団です。環境にも地域に住む人にも貢献できる商品です。規定の有害物質を含まないことを保証するエコテックスの認証を受けているので、安心して使えます。布団職人が一つひとつ丁寧にわた入れしています。
日本の職人の手作り敷きふとん
中綿に綿100%使用している日本製の敷布団です。外側の布も綿100%のサテン生地を使用しているので、天然素材を使っているのがいいですね。布団のボリュームがなくなったら、打ち直しも可能なので長く使えます。昔ながらの布団が楽しめます。
軽量で持ち運びやすい敷きふとん
中綿にも外側の生地にも綿100%使用している敷布団。布団職人が作った和布団で、3.75kgと軽量なタイプです。布団の出し入れが楽ですね。華やかな色合いの生地を使っていて、インパクトがあるデザインがおしゃれです。
ベッドフレーム
国産ひのきを使ったすのこベッド
国産の無垢材ひのきを使用したベッドフレームです。FSC認証を受けた木材を使っているので安心ですね。木のぬくもりを感じられるオイル塗装で仕上げています。天然塗装なので、小さい子供がいる家庭でも安心して使えます。マットレスとも布団とも一緒に使えるすのこタイプです。シンプルなデザインがおしゃれですね。
環境にも社会にもサステナブルなコアラのベッド
オーストラリアの寝具ブランド・コアラのベッドフレームです。SDGsに積極的なメーカーで、自然環境保護を提唱する企業が署名している「1% for the Planet」や社会的・環境的問題を解決する企業に与えられる「B Corp認証」を取得しています。落ち着いたナチュラルオーク色のアッシュ材を使用しており、FSC認証を受けた木材を採用しています。5年保証があるのも安心ですね。
国産ひのき使用!国内工場で製造したベッド
国産のひのきを使った日本製のベッドです。製造も国内で行なっているので、輸送による環境への負担が少ないです。ウッドデザイン賞を受賞した商品で、おしゃれなデザインです。コンセント付きなので、スマホの充電にも便利ですね。高さが調整できるタイプで、部屋の雰囲気に合わせて高さを決められます。すのこタイプなので、通気性がいいです。
国産ひのきのシンプルなすのこベッド
国産ひのきを使用している、すのこベッドです。日本製のベッドなので、環境への負担を減らせますね。ヘッドボードなしのシンプルなタイプで、すっきり見えます。細かく密な底板を使用しているので、通気性がいいです。ひのきの香りを楽しみながら、快眠できそうですね。
耐久性の高い桐製のすのこベッド
広島で製造されている国産ベッドです。桐材を使用しており、マットレスでも布団でも使えるタイプ。すのこの裏に補強があり、耐久性が高いです。別料金で高さの調節ができるので、好みの高さのベッドを楽しめます。シンプルな形で、飽きずに長く使えますね。
マットレス・布団を長く使うには?
寝具をできるだけ長く使うためのヒントを紹介します。
マットレスを長持ちさせる方法
- ベッドパッドを使う
- すのこベッドを使う
- ローテーションして使う
- 定期的に陰干しする
マットレスを長く使うには、マットレスのカビを防ぐことが大切です。ベッドバッドを使ったり、すのこベッドを使うと、マットレスの湿気を減らすことができます。ベッドパッドは洗濯できるので、清潔ですね。定期的に陰干しすることで、マットレスの寿命を延ばせます。
マットレスをローテーションして使うと、劣化を遅らせられます。マットレスの同じ箇所に体圧がかかると、へたれやすいので、定期的に方向を変えましょう。枕と足を反対にしたり、裏と表を反対にすると、長く快適に使えます。
布団を長持ちさせる方法
- カバーやシーツを使う
- 布団を干す・布団乾燥機を使う
布団を長く使うには、カバーやシーツを使って保護することが大切です。そして布団は湿気が溜まりやすいので、こまめに干す必要があります。冬は月に2回、夏は週に一回干しましょう。3時間ほど干し、裏返して両面干します。カバーをしたまま干すと、布団への汚れや傷みを防げます。雨の日が続く場合は、布団乾燥機を使って乾燥させましょう。
マットレス・布団・ベッドフレームの処分の仕方は?
寝具が使えなくなったら、どのように処分できるのか調べました。マットレスはリサイクルショップでも引き取ってもらえる可能性が低く、粗大ゴミとして処分しなければいけません。布団とベッドフレームは再利用できる可能性があります。
マットレスの処分
マットレスを処分するには、リサイクルショップに引き取ってもらうか、粗大ゴミとして出す方法があります。しかし使い古したマットレスはリサイクルショップで買い取ってもらえない場合が多いので、粗大ゴミとして出すのが一般的です。
布団の処分
使い古した布団を処分するときには、粗大ゴミとして出す以外にも、リサイクルする選択肢があります。サステブでは、羽毛・綿・ウールの布団や枕を回収して、再利用しています。
そのほかにも、布団を寄付できる団体もあります。エコスリープでは、羽毛布団のリサイクルを行なっており、洗浄した布団を児童養護施設や保護犬猫施設に寄付しています。
ネクストでは、障害者就労継続支援の一環で布団のリサイクルを行なっており、使い古した布団を寄付できます。
ベッドフレームの処分
ベッドフレームは粗大ゴミとして出すほかにも、ベッドフレームは状態がいい場合は、リサイクルショップで買い取ってもらえます。ほかにも、DIYで素材を再利用する方法もあります。棚・デスク・テーブルやソファなど、ベッドの木材を使用していろいろな物が作れます。しかしDIYの道具やスキルが必要です。
サステナブルなベッドで快適な睡眠を!
サステナブルであまり注目されないベッドやマットレスですが、ちょっと意識して買い物することで、長く使えて環境への負担が少ない製品を購入できます。リサイクルしやすい素材を選ぶのもいいですね。大きいアイテムだからこそ、ゴミの量が減らせるように大切に使いたいですね。
ベッドやマットレスを購入前に、ぜひ参考にしてください。