国連の世界気象機関は、21日に世界の氷河が劇的なペースで融解していることを発表。気候変動を遅らせないと、この調子では人間が地球に住み続けることが難しくなります。
毎年、熱暑や自然災害の影響を感じるようになり、何か行動を起こさなければいけないと感じている人も多いと思います。
この記事では気候変動について解説します。私たちにもできるアクションも紹介しているので、ぜひ行動を取り入れてみてください。
気候変動とは?
気候変動とは、気温や気象パターンの長期的な変化のことを指します。過去の気温や気象の変化を調べたデータから、気温の上昇や気象パターンの変化が見られます。
気候変動の原因はさまざまで、太陽周期の変化などの自然現象もありますが、ここ最近、問題となっているのが、人間の活動による温室ガスの発生です。自動車の二酸化炭素、石炭による暖房、森林の伐採、ゴミの埋立地のメタンガスなどが、気候変動の原因として挙げられています。
気候変動の影響は?
気候変動によって、さまざまな変化が見られます。
- 地球温暖化:気温が上昇し、1800年代後半と比べて、1.1C°上昇。
- 深刻な干ばつ
- 畑が砂漠となる
- 食糧難
- 水不足
- 森林火災:フランスとドイツでは2022年に通常に比べて7倍の森林火災が起きた。
- 海面上昇:NASAの調査 1993年から96.7mm上昇
- 洪水:2021年のNatureに載った研究によると、規模が大きい川の洪水が予測される
- 氷の融解
- 暴風雨
- 生物多様性の減少:2022年の研究によると、10〜15%の海の生物が絶滅のリスクがある
気候変動の対策は?
2100年までに1.5C°以下の上昇に抑えなければいけないという、目標があります。2021年のClimate Action Trackerというグループの計算によると、何も行動をしないと2100年には2.4C°まで気温が上昇するということが予測されています。
気候変動とSDGとの関係
SDGsの目標13に「気候変動に具体的な対策を」という項目があります。
- 気候に関する災害や自然災害が起きたときに、対応したり立ち直ったりできるような力を、すべての国でそなえる。
- 気候変動への対応を、それぞれの国が、国の政策や、戦略、計画に入れる。
- 気候変動が起きるスピードをゆるめたり、気候変動の影響に備えたり、影響を減らしたり、早くから警戒するための、教育や啓発をより良いものにし、人や組織の能力を高める。
気候変動を遅らせるためにできること
UNのサイトに掲載されている、CO2の排出を減らすためにできることを一部紹介します。
節電
節電をすると、CO2の排出を減らせます。LEDの電球に変えたり、節電の家電を使うと節電できます。洗濯物を日干しで乾かすのも効果的です。
自転車や公共交通機関を使う
車を使わないようにして、自転車や電車やバスを使うようにすると、二酸化炭素の排出を抑えられます。
野菜を食べる
野菜のほうが、肉を生産するより環境への負担が少ないです。肉の消費を減らすことで、CO2の排出も減らせます。
旅行を考え直す
飛行機で遠い場所に旅行すると、CO2の排出も増えてしまいます。一年に何回も海外旅行に行くのではなく、新幹線や電車で行ける国内旅行に変更するのもいいですね。飛行機で旅行をするなら、なるべく長く滞在するようにすると、一回の旅行でたくさん楽しめるので、おすすめです。
食品ロスを減らす
生ごみが埋立地で分解されると、メタンガスが発生します。食品ロスをしないように、食品を買いすぎないですべて使い切るようにしましょう。生ごみをコンポストするようにすると、埋立地や焼却炉で処理するゴミの量を減らせます。
消費を考える
どんなアイテムでも生産や輸送にCO2が発生します。新しいものを買う前に、今持っているものを使ったり、修理して使うようにしましょう。新品ではなく、中古や古着を優先するのもおすすめです。使わなくなったものは、捨てるのではなく、リサイクルするようにしましょう。
電気自動車を使う
車を買い替える必要があるなら、電気自動車を選ぶとCO2の排出を減らせます。特に家に太陽光発電の装置が備わっているのなら、電気自動車はエコです。
気候変動についてまわりに話す
気候変動や私たちにできる行動について、家族や友達に話しましょう。多くの人がアクションを起こしてくれれば、より大きな変化が期待できます。相手に押し付けることなく、簡単にできるアクションから紹介しましょう。
少しでも環境にやさしいアクションを取り入れよう!
気候変動の影響を直に感じるようになり、人間が地球で暮らしていくには何かの変化する必要があります。技術や経済が発達して便利になったのはいいけど、ゴミの増加や資源の無駄遣いはやめなければいけません。
すぐに生活を変えるのは難しいかもしれないけど、少しずつ行動に移していきたいですね。一人の人が完璧なサステナブルな暮らしを行うより、多くの人が少しづつアクションを起こしたほうが効果が高いです。完璧を目指さないで、できることから始めましょう!