SDGsの目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」省エネや節電方法を紹介!

環境のためにもエネルギーの消費を減らすことは大切です。節電のためにできるアクションを紹介します。

石油・石炭由来のエネルギーを使用すると、地球温暖化につながります。最近では、再生可能エネルギーも注目されていますが、値段が高く、まだ安定した供給ができない状態です。ある程度、お金に余裕がある人しか再生可能エネルギーへの転換はできないですが、節電することは誰にでもできます。

去年の12月から電力需給はひっ迫しており、電気代も上がっていますよね。電気代の負担を減らすためにも、環境のためにも節電をすることが注目されています。

この記事では、節電をする理由と節電方法を紹介します。冬は電気の使用量が上がるので、ぜひ取り入れてみてください!

節電する理由は?メリットは?

二酸化炭素の排出が増え、地球温暖化につながるから

日本の二酸化炭素の排出量の41%はエネルギー転換によるものです。特に石炭・石油・天然ガスから発電したエネルギーは、太陽光・風力・水力などの再生可能エネルギーに比べて排出量が多いです。

地球温暖化を悪化させないためにも、節電することは効果的です。

電力需給がひっ迫しているから

2022年12月〜2023年3月の終わりまで、節電要請が出ました。ウクライナの戦争で燃料価格が上がっており、世界的に電力需給がひっ迫している状態です。電気代も上がっているので、節電を意識するようになった人も増えています。節電チャレンジや節電ポイントキャンペーンを行なっている電気会社もあるので、チェックしてみてください。

石炭・石油・天然ガスは輸入に頼っているので、再生可能エネルギーでの需給を増やすと、電気の需給も安定しますね。

電気代を節約したいから

特に冬は電気の使用量が増えるので、電気代が上がります。できるだけ、電気代を抑えたいときにも節電は効果的ですね。

電気使用量が高い家電は?

  1. 冷蔵庫
  2. 照明器具
  3. テレビ
  4. エアコン

年間で見ると、冷蔵庫・照明器具・テレビなどの常に使う家電の電気の使用量が多いことが分かります。エアコンは夏と冬以外は使わないので、一年で見るとそこまで電気使用量は多くないです。

夏の暑い日や冬の寒い日に無理をしてエアコンを使わないようにするよりも、一年中使う家電の使用方法で節電できるか考えるのがいいかもしれないですね。

家電別・節電方法

冷蔵庫

  • 温度設定を「強」から「中」にする。冬は「弱」にする
  • 扉を開ける頻度を減らす
  • 食品を詰め込みすぎないようにして、こまめに整理する
  • 熱いものは常温で冷やしてから冷蔵庫に入れる
  • 冷蔵庫と壁との間隔を空ける
  • 傷んだパッキンを取り換える

冷蔵庫は一年を通して、いちばん電力を使用している家電です。温度設定を低めにしたり、扉を空ける頻度を減らすことで節電できます。食品を詰め込みすぎると効率が悪くなるので、定期的に冷蔵庫の中の食品の整理をするのもいいですね。忘れていた食材がないようチェックすると、フードロスにも繋がります。

照明

  • こまめに電気を消すようにする
  • LED電球を使う
  • こまめに掃除して明るさをアップさせる

照明も一年中使うので、電気の使用量が多くなります。部屋の電気をこまめに消すようにしたり、人が通ると自動でつく人感センサー付きの電気に変えるのもいいですね。電球はLED電球に変えると、電気代が抑えられます。LED電球は寿命が長いので、ゴミも減っていいですよね。

テレビ

  • 省エネモードにする
  • 見ていないときは電源をオフにする
  • 画面を明るくしすぎない
  • 音量を大きくしすぎない
  • 画面が小さめのタイプを選ぶ

テレビを省エネモードにして、画面を明るくしたり、音を大きくしすぎないようにすると電気使用量を減らせます。画面が大きいテレビほど電気の使用量が増えるので、家族の人数に合わせてあまり大きすぎないスクリーンを選びましょう。テレビをあまり見ない人は、テレビを買わないって選択もありですね。

テレビやゲームなどの家電は、使わないときは電源をオフにしましょう。長時間使わないときにコンセントを抜くと、電気の使用量が減ります。節電タップなどを使うと、スイッチを押すだけでコンセントを抜くのと同じ状態にできます。寝るときにコンセントを抜く習慣をつけるのもいいですね。

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エアコン

  • 温めすぎ・冷やしすぎない(夏は28度、冬は20度)
  • フィルターを2週間に一回清掃する
  • 室外機の周りに物を置かない
  • 室外機カバーで直射日光を防ぐ
  • サーキュレーターを使って、空気を循環させる
  • 厚手のカーテンを閉めて冬は冷たい空気・夏は日差しが入らないようにする

エアコンは基本的に夏と冬しか使いませんが、設定温度によって電気の使用量が増えてしまいます。夏は冷やしすぎず、冬は温めすぎないように設定しましょう。カーテンやサーキュレーターを活用して、部屋の中の温度を調整すると電気の使用量も減らせます。

洗濯機・乾燥機

  • まとめ洗いをして、使用回数を減らす
  • 天気のいい日は乾燥機を使わないで、外に干す
  • 洗剤を入れすぎないようにし、すすぎの時間を節約する

洗濯機や乾燥機を使用する頻度を減らして、まとめ洗いすると電気代を節約できます。洗剤を入れすぎると、すすぎの時間がかかるので入れすぎに注意。

キッチン家電

  • 鍋に蓋をする
  • 電気ポット・電子レンジ・トースター・食器洗浄機を使う頻度を減らす
  • 炊飯器や電気ポットの保温機能を使いすぎないようにする
  • 電子レンジで料理の下ごしらえをする

料理をするときに、鍋に蓋をするようにするとガスや電気の使用量が減らせます。保温機能がある家電は、長い時間保温するより、冷蔵庫や冷凍庫に入れて、レンジで温めたほうが省エネです。野菜などの下ごしらえも、フライパンや鍋より電子レンジを使ったほうが効率的です。

お湯・お風呂

  • お湯の使いすぎに気をつける
  • お風呂の追い焚きをしないようにする
  • シャワーの時間を短くする

お湯を使いすぎると温めるためにエネルギーを使うので、電気やガスの使用量が上がります。お風呂の追い焚きをする回数を減らしたり、シャワーの時間を短くすると節約できます。特に冬は気をつけたいですね。

掃除機

  • 掃除機を使う頻度を減らす
  • ほうきやモップを使って掃除する

掃除機を使う頻度を減らして、ほうきやモップなどを取り入れると電力使用量が削減できます。

トイレ

  • 温水のオフ機能やタイマー節約機能を使う
  • 長期使わない場合は電源を抜く
  • 洗浄水の温度を下げる
  • 使わないときはフタを閉める

トイレに省エネ機能がある場合は、省エネ設定にすると電力が節約できます。温水洗浄の温度を下げて、使わないときはフタを閉めるようにするのも効果的です。

パソコン・スマホ

  • 省電力設定で使う
  • 長時間使わない場合は、電源を切る
  • メールを送る回数を減らす
  • ビデオや音楽をダウンロードして再生する

パソコンやスマホも省電力設定にして使うと、電気代の節約につながります。長時間使わない場合は、電源を切るのを忘れないようにしましょう。

家庭の電気代とは関係ないですが、メールを送る回数を減らしたり、ビデオや音楽をダウンロードして再生するようにすると、サーバーで使う電力を減らせます。

スイスの大学の研究によると、世界の二酸化炭素排出量のうちインターネットによる排出量は全体の3%だそうです。アフリカのソマリアやチャッドなどの5カ国を合わせた電気使用量と同じくらいの電力を、私たちはネット上で使用しています。

いらない迷惑メールや必要のないメールが届く場合は、スパムでゴミ箱に自動的に送られるように設定しましょう。動画をダラダラと見る頻度も減らすようにすると、環境への負担が減らせますね。

ほかにも取り入れたい節電方法

省エネ商品を使う

しょっちゅう新しい家電に買い換えるのはゴミの問題につながってしまいますが、故障した家電を買い替えるときに省エネ機能がついている家電を選ぶようにすると、電気の使用量を節約できます。最近の家電は省エネ機能が高度になっているので、積極的に取り入れたいですね。

窓ガラスを複層ガラスにする

窓ガラスを複層ガラスにすると、耐熱性が上がって電気の使用量を節約できます。

電気使用量をチェックする

最近では、アプリなどで電気の使用量を簡単にチェックできる電気会社も多いので、こまめにチェックするようにしましょう。1日の電気の使用量もチェックできるので、節電のヒントが得られます。どういう行動をすると節電できるのか、可視化できるのは嬉しいですね。

サステナブルな暮らしには節電は必要不可欠!

石油や天然ガスなどの自然資源は使いすぎるとなくなる心配があります。それに代わるエネルギーの供給源を探して、開発・研究が進んでいます。再生可能エネルギーは二酸化炭素の排出が少なく注目されていますが、現在の電力をすべて供給できる電力を補えません。

新しいサステナブルな電力が開発されるのを期待しつつ、私たちの生活で使用する電力を減らす努力が必要です。一人ひとりが少し節電に努力することで、環境汚染につながる電力の使用を減らせます。電気代も高くなっているので、お金の節約にもつながりますね。環境のためにも家計のためにもぜひ節電を始めてみてください!