環境にやさしいエコな洗濯洗剤10選!赤ちゃんも安心して使える無添加タイプも紹介

環境汚染につながらないエコな洗濯洗剤を紹介します。選び方のポイントや、環境にやさしい洗濯の仕方を紹介しているので、ぜひ参考にどうぞ。

週に何回か行う洗濯でも、環境への配慮をしながらエコ洗濯を心がけたいです。洗濯洗剤も環境にやさしいものを取り入れましょう。

最近は洗濯洗剤による香害などの問題もあり、アレルギーの懸念もあります。特に小さい子供がいる家庭では、気をつけて無添加のタイプを選びたいですね。

この記事では、環境や人にやさしい洗濯洗剤の選び方を紹介します。洗濯による環境への負担を減らすヒントも調べましたので、参考にして取り入れてみてください。

エコな洗濯洗剤の選び方

海や川を汚染しないタイプを選ぶ

洗濯洗剤は下水処理がきちんとされないと、海や川の汚染につながります。最近では下水処理の設備が整っているので、環境汚染を引き起こすレベルの量を排出することは少ないですが、できるかぎり環境汚染につながる成分が含まれないタイプを選びたいですね。

避けたほうがいい添加物を調べました。専門家ではないので、海外のサイトを参考にしています。

避ける添加物

  • ABS(分岐アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム):海や川に泡を発生させる
  • リン:プランクトンの餌になり、大量発生して富栄養化する。水分中の酸素の大量消費し、魚・貝が酸素不足になる
  • 蛍光増白剤:環境への影響
  • ラウレス硫酸ナトリウム:肌への刺激が強い。除草剤として使われて、植物に悪影響を与える
  • 塩素漂白剤:海の植物への悪影響を与える
  • 人工香料:アレルギーの可能性がある
  • 4-ジオキサン:発癌性がある
  • ジグロロベンゼン:海洋生物への悪影響がある、自然分解できない
  • ホルムアルデヒド:皮膚に当たると発がん性の可能性がある
  • ノニルフェノールエトキシレート:魚や野生動物への悪影響
  • 合成界面活性物質:下水処理されずに川や海に流されると、分解するのに時間がかかり、環境汚染の原因になる

参照:https://greencitizen.com/blog/eco-friendly-laundry-detergents/

参照:https://www.goingzerowaste.com/blog/safe-all-natural-eco-friendly-laundry-detergent/

参照:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20338873/

また生分解性が高い成分を選ぶと、環境への負担が減らせます。

生分解性が高い成分

  • 高級アルコール系
  • 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)
  • アルキル硫酸エステルナトリウム
  • アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
  • ショ糖脂肪酸エステル
  • 植物由来成分:パーム油・天然精油・ヤシの実、植物由来

成分がシンプルな洗剤を選ぶ

原料に使っている成分の数が少ない、シンプルな洗剤を選ぶようにしましょう。私もそうですが、専門家でないと、すべての成分がどんなものか理解するのは難しいです。天然由来の成分が多いタイプや、分からない成分が少ないタイプを選ぶと少しは環境への負担は少ないのではないかと思います。

認証のある商品を選ぶ

どれを選んでいいのか分からないときには、第三者機関からの認証を受けている商品を選びましょう。エコサートやエコマークなどは、環境への負担が少ないことを検証しています。

RSPO認証は、持続可能なパーム油を使っている商品に与えられるので、環境への負担が少ないですね。オーガニック認証を受けている商品も、農薬や化学肥料による環境への負担を減らせます。

エコなパッケージを選ぶ

洗剤の成分だけでなく、パッケージもエコなものを選びたいですね。リサイクル素材を使用している容器や、紙のパッケージを選ぶとプラスチックのゴミを減らせます。

凝縮されたタイプの洗剤や、詰め替え用のパッケージがある商品もゴミの量の削減につながります。

洗濯洗剤の代用に使えるもの

洗剤を使って洗濯するのが一般的になりましたが、洗剤の代わりに使える自然由来の成分もあります。アレルギーやアトピーのある人や、小さい赤ちゃんがいる家庭でも安心して使えますね。

セスキ炭酸ソーダ

油脂やタンパク質の汚れを落とせます。洗濯洗剤との併用も可能です。

クエン酸

汗や皮脂の匂いを分解してくれて、匂い対策になります。

重曹

皮脂の汚れを落とせます。消臭・殺菌効果があり、柔軟剤のように生地を柔らかく仕上げます。水に溶けにくいので、ぬるま湯で洗うのがポイントです。

ヘルシーカンパニー
¥618 (2025/01/23 11:05時点 | 楽天市場調べ)

ソープナッツ

サポニンが含まれているので、水に入れると石鹸のような泡が出ます。抗菌性があり、洗浄力も抜群です。

植物性の石鹸

部分洗いやつけ置き洗いに使えます。しかし石鹸カスが残る可能性があるので、クエン酸や酢を入れた水ですすぐときれいに仕上げられます。

環境に優しいおすすめ洗濯洗剤10選

エコサート認証を受けたマルセイユ石鹸洗剤

フランスのマルセイユ石鹸を使用した洗濯洗剤です。エコサート認証を受けている商品なので、安心できますね。敏感肌の人も安心して使えるタイプです。

ドイツのエコ認証を受けたソープナッツ由来の洗濯洗剤

ドイツのEco Garantieというエコ認証を受けている洗濯洗剤です。ソープナッツを原料に使用しており、植物性100%です。ソープナッツのサポニンの洗浄力を活用しているので、界面活性剤の使用量が少ないのが特徴です。サポニンと小麦プロテインの成分が、洗濯物をやわらかく仕上げます。

グリーンパックス館
¥1,518 (2025/01/29 17:10時点 | 楽天市場調べ)

無農薬で育てられた竹炭と水のみを使った洗剤

竹炭を煮沸して作られた天然成分100%の洗濯用洗い水です。国産の無農薬の竹を厳選して使っています。界面活性剤や香料を使っていないので、環境にやさしいですね。柔軟剤を使用しなくても、洗濯物がふんわり仕上がります。

環境にやさしく、しっかり汚れを落とせる洗濯洗剤

界面活性剤や蛍光増白剤などを使用していませんが、汚れをしっかり落としてくれる粉タイプの洗剤です。粉の粒が細かいので、水に溶けやすいタイプです。自然な原料を使っているので、環境への負担を軽減できますね。除菌・消臭効果がある過炭酸塩を使用しているので、部屋干ししても匂いが気になりません。

楽天24
¥1,980 (2024/07/30 04:33時点 | 楽天市場調べ)

おしゃれ着洗いもできる植物由来の洗濯洗剤

おしゃれ着にも使えるタイプの洗濯洗剤です。100%植物由来の成分を使用しており、界面活性剤の量が少ないので、環境への負担を減らしながら汚れを落とせます。おしゃれ着用に一つ持っていると便利ですね。

石鹸100%のシンプルな洗剤

合成界面活性剤や香料を全く使用していない石鹸成分だけの洗濯洗剤です。液体なので全自動式洗濯機やドラム式洗濯機にも使えます。シンプルに洗濯したい人にピッタリです。

楽天24
¥3,850 (2024/07/30 04:33時点 | 楽天市場調べ)

RSPO認証を受けた持続可能なパーム油を使用

環境と人権に配慮しているRSPO認証を受けたパーム油を使用しています。天然由来の成分を使用しており、香料も天然精油を使っています。中性洗剤なので、ウールなどのおしゃれ着にも使えるタイプです。売上の1%をマレーシアのボルネオ島の森林保護に使われているのも、サステナブルなポイントですね。

RSPO認証を受けたパーム油を使用したヤシの実由来の洗剤

こちらもRSPO認証を受けた持続可能なパーム油を使用している洗剤です。ヤシの実由来の成分を使用しており、肌にやさしく洗浄できます。濃縮タイプなのも、嬉しいポイントですね。売上の1%がボルネオの森林保護に寄付されます。

おしゃれ着も洗える中性洗剤

21日で全成分の70%が生分解されることが証明されている洗剤です。中性洗剤なので、ウール・シルク・ダウンにも使用できます。香料にも天然精油が使用されているのがいいですね。汚れを服に再付着させない成分が入っており、すすぎをしなくても洋服がきれいにできます。

100%再生プラスチックを使用している洗濯洗剤

パッケージに100%再生プラスチックを使用している洗濯洗剤です。植物由来の成分を使っており、動物由来成分を一切使用していないので、ヴィーガンの人におすすめです。

洗濯洗剤の使い方

粉の洗剤

洗浄力が強いので、ウールやカシミアなどの洗濯には向きません。しっかり溶けない可能性があるので、量を控えめにして、すすぎを2回行いましょう。入れる前にお湯で溶かすと、溶け残りを防げます。

液体の洗剤

水に溶けやすく、洗濯物に付着しにくいので、すすぎは1回で大丈夫です。ウールなどのデリケートな素材には中性タイプを使いましょう。

ソープナッツ

ソープナッツ6個くらいを専用の布の袋に入れます。それを洗濯物と一緒に洗濯機に入れて、洗濯します。泡の持続性は限りがありますが、泡がなくなっても洗浄作用はあります。すすぎは1回で大丈夫です。

洗濯が終わったら、袋に入れたまま干しましょう。6個で3〜6回ほど使えます。使用後は、天然素材なのでコンポストすることもできます。

環境に優しい洗濯の仕方

洗濯の回数を減らす

汚れが少なかったり、匂いが気にならない洋服は3〜4回着てから洗うようにすると、洗剤による環境汚染や水の使用量を減らせます。下着やスポーツウェアなど汗を吸収した洋服以外は、1回使用後に洗濯する必要はないですね。

匂いをチェックして、大丈夫そうだったらもう一度着るようにしてもいいと思います。洋服を洗う回数を減らすと長持ちするので、サステナブルですね。

乾燥機を使用しないようにする

乾燥機を使用すると、電気の使用量が増えるので、天気のいい日は外に干すようにしましょう。

水の温度を低い設定にする

汚れが目立たない限り、水の温度を低い設定にするとエコです。軽い汚れは冷たい水でも落ちるので、洗濯機の設定をチェックしてみましょう。

マイクロプラスチックにも注意

ナイロンなどの合成繊維の洋服を洗濯すると、マイクロプラスチックが水流に流れることが分かっています。コットンなどの天然素材の洋服を選ぶようにしたり、マイクロプラスチックを集めてくれる商品を一緒に使うと、水流に流れるのを防げます。

環境に配慮しながら洗濯しよう!

できるだけ環境にやさしい洗濯洗剤を選んで、洋服だけじゃなく、環境もきれいにしていきたいですね。汚れが目立つときだけ洗剤を使って、目立たないときは自然成分の代用品を使ってもいいですね。

Mariko
Mariko

東京生まれ。東京在住。15歳のときにカナダに留学し、カナダの高校を卒業。その後、フランスのパリ第四大学で哲学を専攻。同大学の大学院に進み、科学・言語哲学の博士課程を修了。フランスに12年在住経験。ライターや翻訳の仕事をしている。フェミニズムやサステナブル・環境問題について執筆。

記事本文: 161