環境への負担の少ない調理器具の選び方は?環境にも体にも優しい料理を楽しもう!

毎日の食事を作るのに使う調理器具。調理器具にも環境や体に好ましくない物質が含まれている可能性があります。毎日使うものだからこそ、サステナブル(サスティナブル)なアイテムを使いたいですよね。

この記事では、環境にも体にもやさしい調理器具の選び方を紹介します。買い替えるときに、ぜひ参考にしてみてください。

あると便利な調理器具

これから一人暮らしを始める人は、どの調理器具を揃えればいいか悩みますよね。料理をする頻度によって必要なアイテムは違いますが、以下の調理器具があれば、簡単な料理は作れます。

フライパン・鍋

炒めたり、煮たりするのに便利なフライパンと鍋。鍋はお湯を沸かすのにも使えるので、料理をしない人でも持っていると便利です。蓋がついているタイプを選ぶと、加熱する時間を短縮できます。節電にもなってエコですね。

包丁・まな板

食材を切るのに必要なのが包丁とまな板。あまり料理をしなくても、一つ持っていると便利です。現代人の食事は偏っているので、たまには野菜を食べるようにするためにも、野菜を切る道具は欲しいですね。

ざる・ボウル

パスタを作ったり、野菜やお米を洗うのに便利なのが、ざるとボウルです。簡単な料理を作るときにも使うので、一つは持っておきたいですね。使用しないときは、果物などを入れる容器にも使えるので、おしゃれなデザインを選ぶのもおすすめ。

フライ返し・スパチュラ・菜箸

炒めたり煮たりするときに必要なフライ返し・スパチュラ・菜箸。スプーンなどを使って代用することもできますが、フライパンや鍋の種類によっては金属を使わないほうがいいタイプもあるので、専用のアイテムを持っていると便利です。

保存容器

作り置きをしたり、材料を保存するのに便利な保存容器。食べ残しなどを容器に入れて保存できると、フードロスにもつながります。ゼロウェイストな生活をしたい人は、保存容器は必要不可欠なアイテムです。

ほかにあったら便利なアイテム

  • ピーラー
  • 計量カップ・計量スプーン
  • お玉
  • キッチンばさみ
  • トング

ほかにも、あると便利な調理器具です。料理を作る頻度によって、必要ではない場合もあるので、必要だと感じたときに購入してもいいですね。例えば、オーガニック野菜を購入する人は、野菜の皮を剥く必要がないのでピーラーは購入しなくてもいいです。レシピを参考にして料理しない人は、計量カップやスプーンも必要ないですね。

生活スタイルに合わせて、必要最低限の調理器具を揃えましょう。

サステナブルな調理器具の選び方

調理器具を選ぶときに、気をつけたいポイントを紹介します。

テフロン加工のフライパンや鍋は避ける

フライパンや鍋に使われている成分が、環境や体へ害の少ないものを選びましょう。特に、食べ物がくっつきにくいコーティング加工をしているタイプは注意が必要です。

いちばん注意しなければいけないのが、テフロン加工に使われているPTFEというフッ素樹脂です。260度くらいの温度で熱すると有害ガスを発生すると言われており、体にも環境にもよくありません。しかも、体内や環境に永遠に残る化学物質と言われており、アメリカやヨーロッパなどの欧米の国では使用が制限されています。

同じようにテフロン加工に使われるのが、PFOAやPFOSなどの物質も発がん性が疑われており、アメリカでは禁止されています。

PTFE・PFOA・PFOSを含まないと提示している商品が安心して使えます。

参照:https://www.ewg.org/areas-focus/toxic-chemicals/pfas-chemicals

ほかのコーティングでも注意

最近では、セラミックコーティングなど、コーティング加工の種類が増えてきました。PTFEフリーの商品も多いですが、すべてが環境や体に安全とは言えません。

コーティングに、アルミニウム・鉛・亜鉛・カドミウム・スズ・クロムなどが使われているものは、熱しすぎるとナノ粒子が出ると懸念されています。

これらの化学物質も含まれているかチェックしたいですね。

参考:https://www.sustainablejungle.com/sustainable-living/eco-friendly-cookware/

アルミニウムは高温に弱い

アルミニウムの鍋やフライパンは軽くて使いやすいですが、融点である600度に達すると、有害物質が溶け出すと懸念されています。アルミニウム製の調理器具にはコーティングがされているので、コーティングが剥がれないように注意する必要があります。

プラスチックは高温に弱く、リサイクルしにくい

プラスチックのフライ返し・ざる・ボウルなど、安く購入できる商品が多いですが、プラスチックも高熱にさらすと、有害物質が食べ物に混ざると懸念されています。熱を加えて調理するときに使用するアイテムは、プラスチック製ではないほうがいいですね。

プラスチック製の保存容器もありますが、プラスチック製の容器に食品を入れて保存すると、プラスチックの中に含まれているBPAという物質が食品に浸透すると言われています。なので、BPAフリーの商品をおすすめします。

プラスチックはリサイクルしにくいし、石油を使って作られているので、環境への負担が大きいです。できる限り、避けたいですね。

長く使えるものを選ぶ

これはサステナブルの基礎ですね。ゴミとして捨てられるものが減るほど、環境への負担を減らせます。鉄やステンレスなどの素材は、耐久性が高く、長持ちします。コーティング加工では、エナメルコーティングは耐久性が高いです。

リサイクルしやすい素材を選ぶ

できる限りゴミを減らして、長く使ったほうがいいですが、調理器具にも寿命があります。処分するときにリサイクルしやすい素材を選ぶと、ゴミとして処分されるものが減ります。

ステンレス・銅・アルミニウムはリサイクルしやすい素材です。保存容器などに使われるガラスもリサイクルしやすいですね。

参照:https://www.nasluck.co.jp/useful/eco/

参照:http://copper-brass.gr.jp/copper-and-brass/copper/recycle

参照:https://www.nikkeikinholdings.co.jp/csr/dna/feature2013/02.html

サステナブルな調理器具を種類別に紹介!

フライパン・鍋

コーティングなし

鉄製

長く使える調理器具といえば、鉄製。熱伝導性が高く、熱が逃げにくいので、効率的に調理できます。鉄分も摂取できるのが嬉しいですね。お手入れに少し手間がかかりますが、きちんとお手入れすれば一生使えます。

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ステンレス製

お手入れが楽で、使いやすいステンレス製の鍋やフライパン。ステンレスは長く使える素材なので、サステナブルですね。お手入れをする時間があまりない忙しい人におすすめです。

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銅製

熱伝導性が高いのが、銅製の鍋やフライパン。殺菌作用があり、衛生的なのも嬉しいです。リサイクルをしやすい素材なので、サステナブルです。錆びにくいという特徴もあり、汚れが落としやすいです。最後に油を塗ると、長持ちします。

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コーティングあり

ダイヤモンドコート・チタンコート

ダイヤモンド粒子を混ぜたダイアモンドコートや、熱伝導性の高いチタン粒子を混ぜたチタンコートは、テフロン加工の代わりに使えます。しかし、PTFEなどが含まれているタイプもあるので、PTFE・PFOA・PFOSフリーと表示している商品を選びましょう。

セラミックコーティング

陶器と同じ素材でコーティングしたセラミックコーティングも人気です。熱に強く、熱伝導性もいいです。焦げつきにくいので、お手入れが簡単です。しかし、傷つけるとコーティングが剥がれる可能性があるので、金属のフライ返しは使わないようにしましょう。

こちらも、PTFE・PFOA・PFOSフリーと表示している商品が安心です。

エナメルコート

ホーローでコーティングされているエナメルコート。デザイン性が高く、お手入れが楽です。耐久性も高いので、長く使えるのが嬉しいですね。少し重たいですが、長く使いたいですね。

包丁

包丁も質のいい物を買うと、長く使えます。手入れが必要ですが、一生使える鋼の包丁や、洋包丁でよく使われているステンレス製があります。錆びにくいので、長く使えます。ほかにも、セラミックやチタンの錆に強いので、長持ちします。

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まな板

最近はプラスチック製のまな板が多いですが、木製のまな板がおすすめです。ヒノキや桐などがよく使われています。竹は成長が早く、抗菌や防臭性が高いので、まな板にピッタリです。木製の商品は森林保護された木材を使用しているFSC認証があると、環境に優しいです。

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ざる・ボウル

ざるやボウルにもプラスチックが使われている物が多いですが、耐久性が高いステンレスやガラスがおすすめです。自然の素材では、竹製のざるがあります。手入れに手間がかかりますが、そばやうどんなどを盛り付けるのにピッタリです。

軽いタイプを探しているなら、シリコン製のざるやボウルを選びましょう。落としても割れないので、安心ですね。

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フライ返し・スパチュラ・菜箸

プラスチック製のフライ返しやスパチュラは安くて手軽に購入できますが、耐久性が低く、サステナブルな素材とは言えません。鉄のフライパンを使うなら、ステンレス製のタイプがおすすめです。耐久性が高いので、長く使えます。

コーティングされた鍋やフライパンと一緒に使うなら、木製を選びましょう。コーティングを傷つけずに、食材を混ぜられます。シリコン製も柔らかい素材なので、コーティング加工された鍋やフライパンと使っても安心です。

菜箸には、竹製のタイプがおすすめです。竹は成長が早いので、サステナブルです。

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保存容器

プラスチック製の保存容器は軽量で、値段も安いので使いやすいですが、耐久性が低く、リサイクルしにくいです。代わりに、ガラス・ステンレス・シリコン製の保存容器をおすすめします。ガラスは耐熱性が高く、煮沸消毒できるので、安全性が高いです。少し重く、割れやすいので取り扱いに注意する必要があります。

軽量で割れにくい素材を探しているなら、ステンレスやシリコンがおすすめです。手入れもしやすく、扱いやすいのが特徴です。シリコンはグレードによって耐久性が違うので、長く使うなら品質の高い商品を選びましょう。

サステナブルな調理器具で料理しよう!

環境への負担が少ないだけでなく、体にも優しい調理器具を使いたいですよね。持っている調理器具をすべて交換する必要はありませんが、古くなって使えなくなった調理器具があるなら、サステナブルな調理器具に交換するのをおすすめします。

環境にいい物を使うと、料理する時間が楽しくなりますね。