どんなエコバッグが使いやすい?用途別おすすめ&選び方ガイド

最近では「持ち歩くのが当たり前」になったエコバッグ。でも、サイズや素材、デザインが多すぎて「どれを選べばいいの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。

私自身、エコバッグを買ってみたけど、「なんか使いにくいな」と感じた経験があります。でも、用途に合わせて選ぶことで、毎日の買い物がぐっと快適になることに気づきました。

この記事では、用途別に見つける”自分にぴったりのエコバッグ”をテーマに、おしゃれで機能的、そして環境にもやさしい選び方を紹介します。

エコバッグって本当に必要?いま見直される「使う理由」

コンビニやスーパーでのプラスチック袋有料化以降、「なんとなく」使っている人も多いエコバッグ。でも、実はそれ以上に大切な意味があるのをご存じですか?

環境汚染と生態系への深刻な脅威

コンビニやスーパーでのプラスチック袋有料化以降、「なんとなく」使っている人も多いエコバッグ。でも、実はそれ以上に大切な意味があるのをご存じですか?

プラスチックが引き起こす環境問題

使い捨てのプラスチック袋は、ゴミとして捨てられた後も自然に分解されず、埋め立て地や川、海に長く残り続けます。そして、地球の生き物たちに深刻な影響を与えているのです。

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生き物たちへの被害

海や川に流れ着いたプラスチックごみは、鳥や魚、海の生き物たちの命を脅かしています。毎年、何百万もの動物がプラスチックが原因で亡くなっており、絶滅の危機にある生き物を含めて約2,100種もの生物が影響を受けていることがわかっています。

捨てられた漁網やペットボトルの留め具に絡まって動けなくなったり、プラスチックを食べ物と間違えて飲み込んでしまい、お腹がいっぱいになって本当の食べ物が食べられず餓死してしまうケースが後を絶ちません。

目に見えない小さなプラスチックの問題

プラスチックは自然の中で少しずつ細かく砕けて、とても小さな粒(マイクロプラスチック)になります。この小さなプラスチックは、もはや回収することができず、山の頂上から深い海の底まで、地球のあらゆる場所に広がっています。

風に乗って空気中を漂い、雨と一緒に降ってくることもあります。畑や田んぼの土にも混ざり込んで、土の質を悪くし、作物が育ちにくくなる原因にもなっているのです。

海を汚すプラスチック

毎年、100万トンから200万トンものプラスチックが海に流れ込んでいます。その多くは、アジアの国々を流れる川から運ばれてきたものです。

小さなプラスチックは、海の小さな生き物(プランクトン)の体にも影響を与え、海全体の自然のバランスを崩す可能性が心配されています。

こうした現実を知ると、エコバッグを使うことは、単なる「レジ袋代の節約」ではなく、地球の生き物たちや未来の環境を守る大切な一歩だと感じます。私たち一人ひとりの小さな選択が、大きな変化につながっていくのです。

参考資料:
National Geographic, The world’s plastic pollution crisis, explained
Unveiling the hidden chronic health risks of nano- and microplastics in single-use plastic water bottles: A review
Our World in Data, Plastic Pollution

どう選ぶ?エコバッグの素材・サイズ・形状の違い

見た目だけで選んでしまいがちなエコバッグ。けれど、「素材」や「サイズ」を知ると、もっと自分に合った使い方が見えてきます。

天然素材

コットンや麻などの天然素材は土で分解できるので、使い終わって処分するときに環境にやさしいのが特徴です。特にオーガニックコットンは、農薬・化学肥料・遺伝子組み換えのない栽培でコットンを使用しているため、栽培するときの環境汚染を防げます。

最近では、芋やとうもろこしの植物から作られるポリ乳酸繊維を使ったバッグも登場しています。

リサイクル素材

ペットボトルやコットンを再利用したのが、リサイクル素材です。破棄する予定のペットボトルを糸状にして再利用する再生ペットボトルの生地が代表的です。ゴミになるはずの素材を使うので、ゴミの削減につながります。

アップサイクル素材

廃棄される素材を再利用して、新しい商品を作るのがアップサイクル素材です。リサイクルのように素材を分解しないで、切ったり形を変えて再利用します。分解したり生地に作り直す工程がないので、環境への負担も軽減されます。

どんなシーンで使うかを意識して選ぶと、無駄なく長く使える1枚になります。

用途別おすすめエコバッグ:シーンで選ぶ”使いやすさ”

「どんな時に使うか」で、選ぶバッグの形は変わります。ここでは、シーン別におすすめのタイプを紹介します。

コンビニやちょっと買いに行くとき

ポケットにも入る小さめの折りたたみタイプが便利です。

チコバッグ オリジナル rePETe

おすすめポイント

  • 100%リサイクル素材を使用した環境配慮設計
  • 1% for the Planetに参加し環境保護を支援
  • Bコープ認証・クライメートニュートラル認証取得企業

チコバッグのオリジナル rePETeは、使いやすさとサステナビリティを両立したエコバッグです。生地からカラビナまで、すべてリサイクル素材を使用。シンプルで持ち運びやすく、日常の買い物や旅行にも便利です。さらに、1% for the Planetへの寄付やBコープ認証など、環境・社会に配慮した取り組みも魅力。長く愛用できる、未来を考えたエコバッグです。

KIND BAG ミニサイズ

おすすめポイント

  • 使用済みペットボトル4本から作られた再生素材100%バッグ
  • 売上の一部を環境保護団体へ寄付
  • カラフルでおしゃれなデザインが豊富

KIND BAG ミニサイズは、100%リサイクルPET素材で作られた環境にやさしいエコバッグです。わずか4本のペットボトルから生まれた生地は丈夫で軽く、使わないときは小さく折りたためます。カラフルで個性的なデザインは、毎日のお買い物を楽しく演出。さらに売上の一部は環境保護活動に寄付され、使うことで地球に貢献できるサステナブルな選択です。

食材まとめ買いに

保冷機能付きの大容量タイプなら、夏場でも安心です。

Mana Organic Living マルチポケットトートバッグ

おすすめポイント

  • GOTS認証オーガニックコットン100%使用
  • A3サイズ対応&6つの便利な内ポケット付き
  • 売上の1%を沖縄のサンゴ保全活動へ寄付

manaorganiclivingのマルチポケットトートバッグは、機能性と環境配慮を両立した大容量バッグです。GOTS認証のオーガニックコットン100%を使用し、農薬や化学肥料を使わないサステナブル素材で作られています。A3サイズもすっきり収まり、6つのポケットで整理も簡単。洗濯可能で長く愛用でき、売上の1%は沖縄のサンゴ保全活動に寄付。毎日の暮らしを、地球にやさしく彩るトートです。

チコバッグ ヴィータ rePETe + Refine

おすすめポイント

  • GRS認証の再生ペットボトルから作られたエコ素材
  • Refine™技術による水なし染色で資源使用を大幅削減
  • Bコープ認証&Climate Neutral認証取得で環境に配慮

チコバッグの「ヴィータ rePETe + Refine」は、リサイクルペットボトルから生まれた再利用可能なショルダーバッグです。肩掛けできるハンドルと広めの容量で、日常の買い物からお出かけまで幅広く活躍。収納ポーチ付きで、使わないときはカラビナで簡単に持ち運べます。Refine™の水なし染色技術により、水を89%・CO₂を63%削減。さらにBコープ認証企業として公正な取引と環境保護を実践し、Climate Neutral認証でカーボンオフセットも実現。1% for the Planetにも参加し、持続可能な未来づくりに貢献するバッグです。

マルシェやお出かけ用に

デザイン性の高いトートタイプや麻素材のバッグがおすすめです。

PeopleTree オーガニックコットン プリントマイバッグ

おすすめポイント

  • GOTS認証オーガニックコットン100%使用
  • アリシア・ベイ=ローレルによるオリジナルデザイン
  • フェアトレード生産で生産者を支援

PeopleTreeのオーガニックコットン プリントマイバッグは、環境にも人にもやさしいサステナブルなトートバッグです。GOTS認証のオーガニックコットンを使用し、化学薬品に頼らない製法で作られています。プリントはアーティストのアリシア・ベイ=ローレルによる描き下ろしデザインで、オーガニックライフのメッセージが込められています。小さく折りたためるポケット付きで持ち運びも便利。インドのフェアトレード団体「クリエイティブ・ハンディクラフト」によって丁寧に製作され、購入することで女性の自立支援や地域の発展にもつながります。人と地球の未来を考える、エシカルなマイバッグです。

KIND BAG ミディアムサイズ

おすすめポイント

  • ペットボトル6本分の再生素材から作られたエコバッグ
  • 軽量で丈夫、肩にかけやすい幅広ハンドル
  • 売上の一部を環境保護団体へ寄付

KIND BAGのミディアムサイズは、100%リサイクルペットボトルから作られた英国発のサステナブルバッグです。わずか50gと軽量ながら、広いマチと丈夫な縫製で日常の買い物や通勤・旅行にもぴったり。使わないときは内ポケットに折りたたんでコンパクトに収納できます。おしゃれで遊び心あるデザインが豊富に揃い、性別を問わず愛用できるのも魅力。プラスチックごみ削減を目指すKIND BAGは、売上の一部を環境保護団体に寄付し、地球に優しいライフスタイルを応援しています。

野菜や汁物を入れるプロデュースバッグ

小さいサイズのプロデュースバッグは、パッケージレスで売られている野菜や、汁が溢れるのが不安なお惣菜を入れるのにピッタリ。洗いやすいタイプがおすすめです。

Mana Organic Living ベジバッグ

おすすめポイント

  • GOTS認証オーガニックコットン100%使用
  • S・M・Lの3サイズセットで用途に合わせて使い分け可能
  • 売上の1%を沖縄のサンゴ保全活動に寄付

manaorganiclivingのベジバッグは、プラスチック袋の代わりに使えるサステナブルな食材用バッグです。GOTS認証のオーガニックコットン100%で作られ、野菜や果物をやさしく包み、通気性よく鮮度をキープ。S・M・Lの3サイズで使い勝手も抜群です。洗って繰り返し使えるので、使い捨てゴミを減らせます。さらに売上の1%は沖縄のサンゴ保全活動へ寄付。環境にもやさしい毎日の選択です。

Mana Organic Living メッシュベジバッグ

おすすめポイント

  • GOTS認証オーガニックコットン100%のメッシュ素材
  • S・M・Lの3サイズセットでマルチに活躍
  • 売上の1%を環境保全活動に寄付

manaorganiclivingのメッシュベジバッグは、通気性のよいオーガニックコットン素材で作られた多機能エコバッグです。中身が見えるメッシュ構造で、野菜や果物の保存はもちろん、洗濯ネットや旅行用ポーチとしても使えます。GOTS認証のオーガニックコットン100%で、使い捨てプラスチックの削減に貢献。さらに売上の1%は環境保全活動に寄付され、毎日の小さな選択が地球を守る行動につながります。

シーンに合うバッグを使い分けることで、「持つこと」がもっと楽しくなります。

長く使うためのケアと収納のコツ

お気に入りのエコバッグを長く愛用するには、ちょっとしたお手入れも大切です。

基本的なケア方法

使用後は、柔らかい布で表面を拭き取ることを心がけましょう。食品などで内部が濡れた場合は、しっかり拭いて乾かしてから収納してください。

エコバッグは湿ったまま収納せず、陰干しや裏返しで風通しの良い場所で乾燥させることが長持ちのポイントです。

洗濯と素材ごとの注意点

洗濯可の表示があるものは、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うか、手洗いを推奨します。

コットン製は弱アルカリ性や中性洗剤を使って、ぬるま湯で優しく押し洗いし、脱水は1分程度で終了してください。

ナイロンやポリエステルのバッグは丈夫なため、他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗っても大丈夫ですが、持ち手部分などが絡まないようにネット使用がおすすめです。

洗えない素材の場合は、アルコールスプレーを活用して表面を拭くことで汚れや菌を防げます。

長持ちさせるコツ

用途別にバッグを使い分けることで、汚れやにおいの付着を最小限に抑えることができます(例えば食品用と日用品用)。

耐荷重量以上の物を入れないことで破れや型崩れを防げます。正しく折りたたみ、コンパクトに保管しましょう。シワや破損の原因になります。

汚れたらすぐに手入れし、週1~月1程度を目安に定期的な洗濯や拭き掃除を心がけると衛生面でも安心です。

小さなケアを続けることで、1枚のエコバッグがあなたの相棒になります。

環境にも自分にもやさしい選択へ

エコバッグ選びは、単なる「便利グッズ選び」ではありません。それは、自分の暮らし方を少しずつ変える”選択”でもあります。

安さよりも「長く使えること」、デザインよりも「心地よさ」を大切に。そんな視点で選んだ1枚は、きっと毎日の買い物を豊かにしてくれます。

あなたにとって心地よいエコバッグを見つけることは、「新しい豊かさ」を見つけることでもあるのです。

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