生理がある人には欠かせないのが生理用品。プラスチックでできたナプキンや、プラスチックの容器に入っているタンポンなど、プラスチック製で使い捨てがほとんどです。
生理のために月に800円ほどコストがかかり、コロナ中に貧困で困っている人は生理用品が買えないというニュースも耳にしました。
ゴミを減らしながら節約もできるゼロウェイストな生理用品があるのを知っていますか?この記事では、使い回しができる生理用品を紹介します。
生理用品のゴミの量
イギリスにおける生理用品による廃棄物管理に関する調査によると、毎年約28,114トンの廃棄物が生理用品によって発生していると推定されています。使い捨てのナプキンやタンポンは大量のゴミを生み、その一部は海や埋立地に流れ込んでいます。
今は繰り返し使える生理用品も販売されているので、生理のときでもゴミを減らすことは可能です!長く使えるので、節約にもつながります。そして、肌が敏感な人も快適に過ごせるものばかりです。
快適に活動できる月経カップ
月経カップとは、タンポンのように膣の中に挿入して、経血を溜めるシリコン製のカップです。お手入れをこまめにして、丁寧に使えば10年くらい使用できます。
単価は3,000円〜5,000円と使い捨てのタイプより高いですが、長く使えるのでコスパがいいです。1年で500円くらいしかかかりません。その間、ゴミが全然出ないのが嬉しいですね。
月経カップのメリットとデメリット
メリット
- 繰り返し使えて、ゴミが出ない
- プラスチックと違い、蒸れやニオイが気にならない
デメリット
- 煮沸洗浄しなければいけないので、お手入れが面倒
サイズの選び方
経血量に合わせて、サイズを選びましょう。
- 1日でナプキン3枚の場合は、15mlくらいのサイズ
- 1日でナプキン6枚の場合が、30ml以上がおすすめ
月経カップはきちんと挿入すれば、漏れる心配はありません。ちゃんと膣の中で広がっているか確認しましょう。
量の多い日や装着に慣れない初めのころは、布ナプキンや吸水ショーツと一緒に使うと安心です。
月経カップの使い方
- よく手を洗う
- 月経カップを半分に折りたたむ(7の形に折りたたむ方法もある)
- 折りたたんだカップを、指の第二関節くらいまで挿入する。(膣の入り口から、尻骨に向かって挿入するのがコツ)
- カップが膣内で完全に開いているかチェックする
量の多い日は3〜5時間の頻度で、月経カップを取り出し、溜まった経血を捨てましょう。軽く水ですすいで、挿入します。
量の少ない日は最長12時間、使用できます。
月経カップのお手入れの仕方
月経カップは生理が始まって使用する前と、生理が終わった後の使用後に煮沸消毒する必要があります。
- 鍋の月経カップを入れて、全体が水に浸るくらいの量を水を入れる
- 水を沸騰させる
- 沸騰したら、弱火で10分ほど煮る
- お湯を捨てて、水気がなくなるまで乾燥させる
初心者にも使いやすい布ナプキン・吸水ショーツ
月経カップは挿入が少し難しく、ハードルが高いです。それに比べると使いやすいのが、布ナプキンと吸水ショーツ。使い捨てナプキンのようにショーツに取り付けて使えます。
布ナプキンは丁寧にお手入れをして使えば、3年ほど使用できます。3年に一度しかゴミが出ないので、環境にやさしいですね。オーガニックコットンなどの天然繊維のものを使えば、土に還ります。プラスチックの使い捨てのナプキンのように、環境汚染につながりません。
布ナプキンのメリットとデメリット
メリット
- 繰り返して使える
- 肌荒れしにくい
- 月経カップより使いやすい
デメリット
- 使用後につけ置き洗いしなければいけないので、お手入れが面倒
- 外出先で取り替えるときに、使用済みのナプキンを持ち歩かなければいけない
布ナプキンの種類
一体タイプ
使い捨てナプキンのように、下着に装着できるタイプです。使い捨てナプキンを普段使っている人や、初心者でも使いやすいです。
ホルダータイプ
下着に装着する部分と、吸水パーツが分かれているタイプです。吸水パーツを取り替えられるので、外出先でも交換しやすいです。
折りたたみタイプ
四角い布を折りたたんで使うタイプです。汚れた部分を内側に折りたたんで、2回使えます。しかし留めるパーツがないので、ズレやすいです。
吸水ショーツ
ショーツの股の部分の層が、3〜4層で厚くなっているタイプです。経血の量が少ない日におすすめです。外出先で交換しにくいのが不便ですが、量の多い日は布ナプキンと一緒に使うと安心です。
布ナプキン・吸水ショーツの洗い方
経血は時間が経つと固まってしまうので、できるかぎり使用した日に洗いましょう。
- 軽くすすぐ
- セキス炭酸ソーダやアルカリウォッシュや重曹と一緒に、30度くらいのぬるま湯につけ置き洗いする。3時間〜半日くらい置く。高温のお湯を使うと、血液が固まって落ちにくくなるので注意。(しつこい汚れは酸素系漂白剤のオキシクリーンを使って、2度目のつけ置き洗いをしましょう。)
- 汚れが落ちたら、軽くすすいで、洗濯機で洋服と一緒に洗う。
月経カップのおすすめメーカー4選
種類が豊富!ドイツ製のメルーナの月経カップ
医療グレードのTPEを使用しているドイツ製の月経カップです。大きさも4種類から選べて、取り出す部分もリングやステムなどから選べるのも使いやすいですね。初めて月経カップを使う人におすすめです。膣が短い人や痛みに敏感な人には長さが短いSHORTYタイプがピッタリです。リサイクル素材を使用したタイプもあり、サステナブルですね。



初心者にも使いやすいエヴァカップ
上部に厚みがあり、初めて使う人も使いやすいタイプです。ステムが太めなので、取り出しやすいです。12時間使えるため、外出先で頻繁に洗浄できないときでも安心ですね。

使いやすい日本製月経カップ murmo
「murmo(マーモ)」は、はじめての人にも使いやすいよう設計された日本製の月経カップです。入れやすく、取り出しやすく、違和感が少ない独自の形状で、快適な使い心地を実現。かわいいフォルムで、日本製というのも嬉しいポイントですね。
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公式サイトで購入する
容量が多い日にも安心して使えるスーパージェニー
容量が32mlと41mlから選べる月経カップです。量が多い日も安心して使えて、12時間使用できます。あまり頻繁に交換できない人も使いやすいですね。アメリカのFDAをパスしている品質の高い商品です。

布ナプキンおすすめメーカー3選
オーガニックコットンの布ナプキン・メイドインアース
オーガニックコットンを使用した布ナプキンです。パッドタイプや三つ折りナプキンなど、種類も豊富です。パットの部分を取り替えられるタイプもあり、外出先でも使いやすいですね。


日本製の布ナプキンなら華布 (hanafu)
オーガニックコットンで作られた日本製の布ナプキンです。少量のときにピッタリ。子育て中の女性が一つひとつ手作りで作っていて、働く女性の仕事にもつながっています。


厚さが選べるオーガニックコットン製・Mutter
厚さや柄が選べるタイプの布ナプキンです。量に合わせて選べるのがいいですね。認証されたオーガニックコットンを使用しています。形もパッドタイプや、三つ折りタイプなどから選べます。



吸水ショーツおすすめメーカー6選
日本製でオーガニックコットン使用 Hogara
オーガニックコットンを使用している、日本製の吸水ショーツ。4層構造で吸水・抗菌・防臭・防水を実現。お尻までしっかりカバーするシートがついているので、デリケートな時期も安心。1枚購入ごとに10円が社会貢献団体に寄付されます。

薄くて快適、漏れにくい hinna
吸水ショーツの分厚さや不快感のイメージを覆す、シームレスで快適な吸水ショーツ。綿混素材のやさしい肌ざわりと薄さを実現しながら、5層構造で作られており、20〜30mlの吸水量に対応。抗菌・消臭機能つきで、日常使いにぴったりなフェムテックアイテムです。

オーガニックコットン×安心設計 FemLily 吸水ショーツ
オーガニックコットン使用の深ばき吸水ショーツ。吸水部は後ろのウエスト辺りまでカバーし、就寝時も安心です。専門家と共に試作を重ね、快適なはき心地と高機能を実現しています。生産は、労働環境に配慮したBSCI認定工場で行われています。はじめての方にもおすすめの吸水ショーツです。

しっかりホールドできるオーガニックコットン製・NaturaMoon
GOTS認証を受けたオーガニックコットンの吸水ショーツです。ヒップをしっかりホールドしてくれるので、安心感があります。吸水パーツが取り外せて、汚れた部分だけ洗うことも可能です。

オーガニックコットンの日本製・Nozen
日本で製造されたオーガニックコットンの吸水ショーツです。日本で作られているのが、いいポイントですね。オーガニックコットンを使用しているので、環境にも優しいです。

ブリーフやビキニなどの種類が豊富なEvaWear
月経カップを販売しているエヴァから販売されている吸水ショーツです。ブリーフ・ボーイショーツ・ヒップスター・ビキニの4種類から選べます。動きやすく、運動するときにも使えるのが嬉しいですね。

サステナブルな生理を!
生理中はできるだけ快適に過ごしたいですよね。今では、使い回しができて長く使える生理用品がたくさんあります。
プラスチックゴミの量も減らせて、お金の節約できるので、ぜひ試してもらいたいです。この記事では、環境への負担ができるかぎり少ない商品や、安心できる品質の商品を紹介していますが、ほかにも安い商品も販売されています。予算があまり確保できない人は、安い商品を使っても1年以上使えば、環境への負担は減らせるので、安い商品で試してみるのもいいですね。
環境やお財布への負担を減らしながら、快適な生理を過ごせることを願っています。