サステナブルな暮らしのはじめ方は?失敗を重ねながらたどり着いた私のサステナブルな暮らしを紹介

春から新生活を始める人が多いと思いますが、引っ越しをするタイミングはサステナブルな暮らしに切り替えるチャンスです。新しい習慣が取り入れやすいので、ここでいい習慣を作りたいですよね。

私も4年くらい前から少しずつサステナブルな暮らしに変えていったのですが、引越ししてからサステナブルな行動が増えました。家族や恋人と一緒に暮らしていると、なかなか自分の思うようにできないですが、一人暮らしだと理想の暮らしがしやすいですよね。

とは言っても、私も試行錯誤しながら、時間をかけてサステナブルな暮らしに取り組んでいる感じです。サステナブルに生活したいって言っても、電気を使わずにゴミを全く出さない自給自足のような生活は自分にはできないので、常に自分にできることを探しながら、ちょっとずつ取り組んでいます。

この記事では、私のサステナブルな暮らしの道のりを紹介しようと思います。失敗も多かったので、今の自分から昔の自分にアドバイスしたいことも山ほどあります。私の失敗から学んで、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。

サステナブルな暮らしを始める前の私

今は環境問題や社会問題に関心を持ち、ゴミを減らしたり、エシカルな商品を買うように心がけていますが、以前はごく普通に何も考えないで暮らしていました。

高校生のころからカナダに留学していたのですが、ホームステイしていて必要ないのに安くて可愛い家具を購入したり、かなり無駄な買い物ばかりしていました(笑)学生で暇な時間も多く(ちゃんと勉強しろ)、時間があればモールで買い物。2年くらいしかカナダにいなかったのに、ダンボール3箱くらいの物を送りました。

20代からフランスに留学して、一人暮らしを始めたときも買い物癖は変わらず、シーズンごとに新しい洋服を購入。ファッションが大好きで暇さえあれば買い物をしていました。収納スペースがなくなるくらい、物に溢れていました。

そんな生活を続けながら、大学を卒業。大学院に進むときに、自分でバイトをしながら学業を続けることにして、ダウンサイズしました。

前よりも小さいアパートに引越し、そのとき初めて自分がどれだけ物を持っていたのか知りました。もちろん小さいアパートには全部入らなかったので、処分したものも多かったです。

ちょうどその時期にコンマリさんの本に出会い、小さくシンプルな暮らしを始めました。自分が本当にときめくアイテムを選ぶ作業を経て、自分にとって大切なものが少しずつ分かってきました。

サステナブルな暮らしを始めたきっかけ

フランスにいる間は、あまりサステナブルを意識していませんでしたが、健康的に生活をしたいと思っていてオーガニック野菜などを購入していました。近くにオーガニック野菜のお店もあり、そこでは野菜やお菓子などを量り売りできたので、量り売りデビューはけっこう早かったです。

フランスでは2016年からスーパーでの使い捨てのビニール袋の配布が禁止されましたが、その前からスーパーでビニール袋が有料になっていたので、エコバッグや何回も使える厚手のプラスチックバッグなどを使って買い物をしていました。サステナブルを意識していたわけではなく、毎回袋にお金を払うのはもったいないと思って、自然にエコになっていました(笑)

その生活から日本に戻ってきて、オーガニック野菜がなかなか見つからなかったり、違いに驚きました。スーパーでは何も言わないとすぐにビニール袋に商品を入れられてしまい、「袋要りません」と早く言わないと!と毎回ストレス。店員さんの手際が良すぎて、ちょっとでも気を抜くともうビニール袋に入っているってことも(笑)そして、もう袋に入れられた商品を受け取るときに「袋要りません」という気まずさ(笑)ビニール袋が有料化してから、楽になりました。

ゴミの多さやオーガニック食品の少なさには驚いたものの、環境のために行動しようとはあまり感じませんでした。

私がサステナブルな暮らしを始めようと思ったきっかけは、2018年に久しぶりにフランスに遊びに行ったときでした。

日本に帰ってから2年ぶりくらいにフランスに戻り、友達と話をしていると、「バルクショップ(フランス語では vrac)で買い物している」という話になり、私は「バルクショップって何?」と全然知らないことばかりでビックリしました。ちなみにバルクショップは量り売りのお店のことです。

数年ですっかりサステナブルが広がっていたフランスで影響を受け、日本に帰ってから気候変動や環境問題について調べました。フランスのニュースもチェックするようになって、ニュースでもサステナブルな活動や取り組みを紹介しているので、「こんなに情報が多かったら、サステナブルを意識するようになるよな」と納得。

そこから、日本でもできるかぎりサステナブルな暮らしをしようと決意しました。

なかなかやめられない安いものを買う癖

日本で一人暮らしを始めて、サステナブルな暮らしをスタートさせましたが、最初は失敗だらけでした。

引越しをするときは初期費用とかいろいろお金がかかるので、必要な家具を揃えるときに安い商品を購入しちゃいました。「中古でいいものがないかな?」と一瞬思って探しましたが、中古家具店に行くのが面倒で、ネットで探してもあまりコレっていう商品が見つからず、断念。

家具はテーブル・パソコン用の椅子・棚2つ・洋服用のラックと最低限の物しか買いませんでしたが、テーブルは安い商品だったので、かなり使いにくく後悔しました。棚も時が経つにつれて劣化が目立ち、もうちょっとちゃんと選べばよかったなと思いました。

当時は資金にも限りがあったので、高くて品質のいい家具は買えなかったにしても、中古でもっといい家具が見つかったんじゃないかなと、今になって思います。

家具は使ってみないと分からない部分が多いので、レンタルとかで試してから決めるのもいいのかなと思います。部屋のスペースとかも住んでみないと分からない部分も多いですし。

使いにくいですが、今でも同じ家具を使っています。安い物だから新しいのに買い替えちゃえばいいと思うこともありますが、そうやってゴミが増えていくので、次に購入するときはもっと慎重に決めたいです。そして、いいものが見つかるまで、ちょっと保留にしています。

中古家具を購入していたら、少しでも家具の寿命が延ばせたから、もうちょっと買い替えるのにも躊躇しなくて済んだなと後悔しています。

ネットなどで検索すると、使いやすそうな家具が低価格で買えちゃう時代。探すのに疲れているときとか、つい安い商品をポチっとしちゃう癖を直すのは難しいですね。

完璧ではないけどサステナブルな暮らし

私はサステナブルに完璧はないと思っていて、世界中でいろいろな人がどんな暮らしがサステナブル(持続可能)なのか試行錯誤しているときだと思うんです。

正しい答えが分からないから行動しないのではなく、他の人がしていることは全てできないかもしれないけど、行動することに意味があると思います。

テレビでフランスでサステナブルな暮らしに取り組んでいる人が「人口の1%の人が完璧にサステナブルに生活するより、99%の人が少しでもサステナブルな行動を増やしたほうが影響は大きい」と言っていたのが印象に残っています。

一部の人が完全にヴィーガンやベジタリアンになるより、より多くの人が週に1〜2回、動物性食品を減らしたほうが影響は大きいですよね。

これからサステナブルな暮らしを始めたい人は、完璧を目指すのではなく、できることから少しでも行動することが大切だと思います。

自分一人の行動では何も変わらないと思うかもしれないですが、私のように友達から影響を受けて変わる人もいます。サステナブルで素敵な暮らしを実現できたら、もっとサステナビリティやSDGsに興味を持つ人も増えるはず。

新生活からサステナブルな暮らしに取り組みませんか。