余裕がある人しかサステナブルな暮らしはできない?そのサステナブルは間違っているかも?!

サステナブルな暮らしは高級で、お金持ちしかできないイメージがありますが、高いサステナブル商品を買うより環境のためにできることがあります。

サステナブルな暮らしをしている人は、意識高い系と言われがち。実際にサステナブルな商品は値段が高く、手が出しにくいですよね。芸能人などの恵まれた人しかできないイメージがあります。

サステナブルな暮らしをしている人は、手作りをする人も多いので、時間や心に余裕がないとできない印象がありますよね。学校や仕事が忙しく、余裕がないからできないと感じる人もいると思います。

でも、そのサステナブルは間違っているかも?!

サステナブルな暮らしは、持っている物をすべて高価なアイテムに取り替えることでもなく、すべて手作りすることでもありません。

本当のサステナブルは買わないこと。物の消費量を減らして、ゴミの量を減らすこと。そして、物を作っている労働者からの搾取をなくすことです。

この記事では、サステナブル(サスティナブル)な暮らしの誤解を解いていきたいと思います。

サステナブルはお金と時間に余裕がある人しかできない?

環境に配慮したサステナブルな暮らしをしたいけど、ハードルが高いイメージがあります。「金銭的に余裕がないとできない」「時間や心に余裕がないとできない」と余裕がある人がしている印象がありますよね。

モデルのローラさんや女優の柴崎コウさんなど、サステナブルな取り組みをしている芸能人から影響を受けて、サステナブルな暮らしを始める人も多いと思います。インスタなどのSNSで発信している生活がキラキラしていて、憧れますよね。

サステナブルな暮らしを始めたいと思う人が増えるのはいいことですが、サステナブルを流行として取り入れて、高価でおしゃれな商品を購入することばかり注目されているような気がします。

流行として捉えてしまうと、サステナブルマウンティングにつながることも。SNSでサステナブルグッズの自慢しあったり、誰が一番サステナブルなのかと競争になります。サステナブル疲れにつながることもあり、持続可能ではありません。

もちろんサステナブル商品ばかり買っていたら、金銭的にも負担が大きくストレスに感じます。ある程度、金銭的に余裕がないとサステナブルな暮らしはできないんじゃないかと諦めますよね。

そのサステナブルは間違っているかも?!

間違ったサステナブル

おしゃれなサステナブルグッズが注目されがちですが、サステナブルな暮らしをすることは持っているものを全てサステナブルグッズに交換することではありません。

サステナブルグッズを買うよりサステナブルなことは、新しい物を買わないこと。今持っているものを活用して、資源を使わないようにすることが一番サステナブルです。

流行に合わせて人気の新しい商品を購入する習慣を変えずに、サステナブルな商品を購入しても、サステナブルではありません。もちろん、今まで安いものを買っていたのを高い商品に取り替えると、お金に余裕がある人しかサステナブルな暮らしはできません。「もっと安くないとサステナブルグッズを買えない!」と思うのも当たり前です。

しかし、毎シーズン洋服を買っていたのを、一年間に一回にすれば、洋服にかけられる予算は変わりますよね。1年に12着の3,000円くらいの洋服を買うと36,000円くらいお金がかかります。1年に買う洋服を2〜3着に減らせば、1万円以上する商品を買えます。

ほかのアイテムでも同じことが言えます。マイバッグをビニール袋のように一回使って捨てていたら、ビニール袋以上に環境によくないです。しかし、同じマイバッグを何年も使うことで、ゴミの量を減らせます。袋を作る資源の削減にもつながります。

かわいいサステナブルグッズを買うのもいいですが、まずは消費を減らすことから始めないと、サステナブルな暮らしにはなりません。

まずは消費を減らすことが大切

安くて便利なものが手軽に手に入る世界で、便利グッズを買わないで生活するのは難しいです。流行に合わせてファッションを変えるのが普通になっていたら、いつも同じ洋服を着るのに抵抗があるかもしれません。

でも、根本的な消費量を変えない限り、どんなにサステナブルグッズを買っても、サステナブルにはなれません。

新しいものを買わないで、あるもので賄うようにする。物が壊れたら、修理に出して、できるだけ長く使う。もし修理できなかったら、新しい物を購入する。中古でほしいものがないか探す。

修理ができなく、中古にもちょうどいい商品がなかった場合、サステナブルな商品を選ぶことはいいことだと思います。

サステナブルな商品が高いのには訳がある

いろいろな商品が安く手に入るのには、訳があります。安い商品は生産過程のどこかで労働者から搾取されているからです。たいていは生活水準の低い地域で、安い賃金と酷い労働環境の中で働く人がいるから、私たちは安く購入できています。

商品の素材を安く済ましている商品もあるので、安い商品は劣化しやすく壊れやすいです。

サステナブルな商品は、質のいい素材を使用していたり、労働者への対等な賃金を支払ったりしているので、どうしても値段は高くなります。最近では、リサイクル素材を使用した商品もありますが、リサイクルするためには特殊な技術が必要なので、値段が高いものが多いです。リサイクルが盛んになって、技術が向上すればもっと安い値段でリサイクル素材を使える可能性はあります。しかし、消費者がリサイクル素材の商品を買いたいと思わないと、現状は変わりません。

経済的な理由で安い商品しか買えないときもありますが、買ったらできるだけ修理して長く使うようにして、その間にお金を貯蓄して、次に購入するときはサステナブルな商品を買うようにしたいですね。労働者が安心して働いて、暮らせる社会を作るには、サステナブルな商品を積極的に購入する必要があります。

企業もビジネスとして消費者の消費傾向を調べています。消費者がサステナブルではない商品を買わないようになったら、企業も消費者の要望に合う商品を提供するようになります。

手作りしないとサステナブルな暮らしはできない?

サステナブルな暮らしをしている人は、手作りをしている人が多い気がします。丁寧に料理したり、調味料を自分で作ったり、時間に余裕がある人しかできないですよね。自分で家具を作っちゃう人もいますが、スキルが必要です。

手作りするのが好きな人は、もちろん手作りしたほうが環境にやさしいです。しかし、手作りすることだけがサステナブルな暮らしではないと思います。

不得意なことは他人に頼るのもサステナブルな社会の一部です。ものづくりや料理のスキルを持っている人の仕事につながります。近所で飲食店を営んでいる人のサポートにもなるので、お店を経営している人が分かるような飲食店を使うのもいいですね。

日本はストリートフードの文化が根強く、手頃な値段で料理を提供している小さい飲食店もたくさんあります。その文化は江戸時代からあり、当時は家で料理するための燃料が高かったので、多くの人は飲食店で食事を購入していたそうです。少ない量の料理を調理するより、一度に大量の料理を作ったほうが、エネルギーの消費も減らせますよね。

現代では、外食するより家で作ったほうが断然安いですが、料理が苦手な人は外食するのも地域貢献につながり、サステナブルです。テイクアウトはゴミが増えるので、できれば店内で食事できるといいですね。

サステナブルな暮らしは誰にでもできる!

新しい商品を購入したり、手作りするほかにもサステナブルな行動はたくさんあります。サステナブルな暮らしは、量より質にこだわり、流行よりいつも同じものを使い続けること。労働者のことを考えて、どこにお金を払うか考える。

このサイトでもサステナブルな商品を紹介していますが、これらの商品が人気だから買って欲しいのではなく、本当に購入する必要があるときに、少しでも環境や社会に配慮している商品が見つけやすいようにしたいからです。

これからサステナブルな暮らしを始める人や、サステナブル疲れを感じている人も、まずは基礎を見直してみてください。お金や時間に余裕がなくても、消費を減らすことはいつでも簡単にできます。ぜひ試してみてください!